設 計:谷口建築設計研究所

規模構造:鉄骨鉄筋コンクリート構造
地下1階:地上4階
最高高さ:20m
建築面積:3,603.92 u
延床面積:8,000.04 u
平成3年6月20日竣工

 


 

美術館の設計コンセプト
 
「美術館もひとつの芸術作品でなければいけないし、
 
      それは美術館のコンセプトに相応しいものでなければならない。」

という猪熊画伯の考えによって画伯に推薦された谷口吉生氏が設計を担当した。設計にあたって、市は
 
谷口氏に基本的な管理体制についての考え方は示したが、その他については猪熊画伯と谷口氏の対話に
 
よって設計が進められた。
 
 作家と建築家との共同作業ともいえるやり方は、一見相いれないものと思われがちであるが、作家は
 
自分の発言を最小限に止め、一方設計者は作家の思いや作品が最高に生かされる空間造りを模索した。
 
これによって完成した空間はそこに作品が展示されたときに一層際立つこととなった。すなわち作品と
 
建築が自己主張するのでなく、互いに引き立てあっているのである。
 
 建築中における作家と設計者の対話は、作品と展示空間の関係に始まり、大型のオブジェと建築の関
 
係、さらにサイン類のデザインから家具類の選択まで細部に及んでいる。
 
 このようにして完成した美術館は、画伯の希望したように作家と建築家の共同制作による芸術作品と
 
なった。
 
  第26回 SDA賞(1992年)
 
  第34回 建築業協会賞(1993年)
 
  第7回 村野藤吾賞(1994年)
 
  第5回 公共建築賞特別賞(1996年)
 
  建設省設立50周年記念 公共建築百選(1998年)

―谷口吉生氏―
 
略 歴
 
1937
1960
1964
1964-72
1975
1979
1983-
 
 
東京に生まれる
慶応義塾大学工学部機械工学科卒業
ハーヴァード大学建築学科卒業、建築学修士
東京大学都市工学科丹下研究室および丹下健三・都市・建築設計研究所所属
計画・設計工房を設立
谷口吉郎建築設計研究所所長
谷口建築設計研究所所長
 
教 職
 
1970
1972-73
1978
1981-83
1983-84
1987
 
 
 
ケープタウン大学建築学科客員教授
カリフォルニア大学ロスアンジェルス校建築学科講師
ハーヴァード大学建築学科客員講師
東京大学工学部建築学科非常勤講師
東京工業大学建築学科非常勤講師
ハーヴァード大学建築学科客員講師
受 賞

・アップルトン賞 (1964年 ハーヴァード大学卒業時)
・日本建築学会賞 (1980年 資生堂アートハウス)
・吉田五十八賞 (1984年 土門拳記念館)
・日本芸術院賞 (1987年 土門拳記念館)
・毎日芸術賞 (1990年 東京都葛西臨海水族園)
・村野藤吾賞 (1994年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、丸亀市立図書館)
・アメリカ建築家協会名誉会員 (1996年)
・BCS(建築業協会)賞 (1980年 金沢市立図書館)
・BCS(建築業協会)賞 (1987年 ホテル安比グランド)
・BCS(建築業協会)賞 (1991年 東京都葛西臨海水族園)
・BCS(建築業協会)賞 (1994年 酒田市国体記念体育館)
・BCS(建築業協会)賞 (1994年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、丸亀市立図書館)
・公共建築賞 (1994年 東京都葛西臨海水族園)
・公共建築賞特別賞 (1996年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、丸亀市立図書館)
 
 他

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