MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

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MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
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1. 猪熊弦一郎《顔80》1989年
2. 猪熊弦一郎《顔17》1988年
3. 猪熊弦一郎《顔15》1988年
4. 猪熊弦一郎《顔31》1989年
5. 猪熊弦一郎《顔20D》1989年
6. 猪熊弦一郎《顔24》1989年
7. 猪熊弦一郎《顔31》1989年
8. 展示室A

すべて©公益財団法人ミモカ美術振興財団

猪熊弦一郎展 Faces Genichiro Inokuma: Faces

会期:2016年3月30日(水)-7月3日(日) *会期中無休
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団

◎観覧料:一般 300円(240円) 大学生 200円(160円)
高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料
*( )内は前売り及び20名以上の団体料金(企画展料金は別途)

◎概要
 猪熊弦一郎(1902-1993)は、晩年、マス目に人の顔を並べた絵を多く描いています。それまでは、丸や四角、三角などのシンプルな幾何学形や、意味をもたない不規則な形で構成した抽象画を描いていましたが、突如として、カンヴァスに「人の顔」という意味のある形が並ぶようになりました。
 きっかけは、妻の死でした。亡くなった妻を思い、妻の顔が出て来るかもしれないと、人の顔を描き始めたのです。
 描くうちに、猪熊は次第に顔の造形的な面白さにはまっていきました。目も鼻も口もそれぞれに面白い形であり、それらを丸い輪郭のなかにいろんなバランスで配置すると、異なる顔がどんどん生まれてきます。それは、抽象画における形や色の配置となんら変わるものではありませんでした。むしろ、顔という意味が加わったことで、描く面白さは増したかもしれません。
 その後、画面には、顔以外の具象物や抽象形態も加わり、それらが区別なく入り交じるようになりました。顔シリーズを経て、猪熊はより自由な表現を獲得したのです。
 顔シリーズのほとんどは、1988年、89年の2年間に集中して描かれています。今回、展示室Aでは、顔シリーズが始まる前、妻の死の直前直後に描かれた87年末から88年初頭にかけてのスケッチブックの作品と、顔シリーズがスタートした88年春に描かれた作品を、制作の日付順に展示、シリーズ初期の時間的な変化を追います。展示室Bでは、88年末から89年の作品を展示、シリーズ展開期における表現のバリエーションをご紹介します。1990年に描かれた全く異なる画風の作品も最後に1点展示しています。

*今年1月に芥川賞を受賞した滝口悠生さんの著書『死んでいない者』(文藝春秋)の装丁につかわれた《顔80》(1989)もご覧いただけます。

[エントランス]
  1. 《顔71》1989年、アクリル・カンヴァス、135.9×121.4 (cm)
[展示室A]
  1. 《自画像》1924年、油彩・カンヴァス、41.1×41.5
  2. 《題名不明》スケッチブック「猫の家族」より 1987年、水彩・紙、43.5×62.1
  3. 《題名不明》スケッチブック「猫の家族」より 1987年、水彩・紙、43.5×62.1
  4. 《題名不明》スケッチブック「猫の家族」より 1988年、水彩・紙、43.5×62.1
  5. 《葬儀の日》スケッチブック「猫の家族」より 1988年、水彩・紙、43.5×62.1
  6. 《題名不明》スケッチブック「猫の家族」より 1988年、水彩・紙、43.5×62.1
  7. 《題名不明》スケッチブック「猫の家族」より 1988年、水彩,コラージュ・紙、43.5×62.1
  8. 《題名不明》スケッチブック「猫の家族」より 1988年、水彩,コラージュ・紙、43.5×62.1
  9. 《顔7》1988年、アクリル・紙、58.3×44.4(マット内寸)
  10. 《顔16》1988年、アクリル・紙、76.0×56.5
  11. 《顔12》1988年、アクリル・カンヴァス、96.5×66.0
  12. 《顔17》1988年、アクリル・カンヴァス、127.0×96.5
  13. 《顔14》1988年、アクリル・カンヴァス、127.0×96.5
  14. 《顔47》1988年、アクリル・カンヴァス、121.6×101.5
  15. 《顔40》1988年、アクリル・カンヴァス、136.0×121.0
  16. 《顔15》1988年、アクリル・カンヴァス、135.9×121.1
  17. 《顔25》1988年、アクリル・カンヴァス、136.0×121.0
  18. 《顔11》1988年、アクリル・カンヴァス、126.9×91.0
  19. 《顔19》1988年、アクリル・カンヴァス、121.4×101.6
  20. 《顔35》1988年、アクリル・カンヴァス、121.5×101.5
  21. 《顔32》1988年、アクリル・カンヴァス、127.0×96.7
[展示室B]
  1. 《顔36(B)》1988年、アクリル・カンヴァス、130.3×97.1
  2. 《顔31》1989年、アクリル・カンヴァス、130.4×97.2
  3. 《顔10(B)》1989年、アクリル・カンヴァス、130.3×97.1
  4. 《顔20D》1989年、アクリル・カンヴァス、126.0×90.8
  5. 《顔20B》1989年、アクリル・カンヴァス、127.1×96.4
  6. 《顔20》1989年、アクリル・カンヴァス、127.0×96.3
  7. 《顔35》1989年、アクリル・カンヴァス、136.0×121.3
  8. 《顔19》1989年、アクリル・カンヴァス、127.0×96.4
  9. 《顔20C》1989年、アクリル・カンヴァス、152.0×121.4
  10. 《顔24》1989年、アクリル・カンヴァス、111.0×96.5
  11. 《Faces 80》1989年、アクリル・カンヴァス、194.0×194.0
  12. 《顔31》1989年、アクリル・カンヴァス、194.0×194.0
  13. 《二人の裸婦と一つの顔》1989年、アクリル・カンヴァス、194.0×194.0
  14. 《顔80》1989年、アクリル・カンヴァス、194.0×194.0
  15. 《鳥と遊ぶ》1990年、アクリル・カンヴァス、152.0×182.0

1. 猪熊弦一郎《顔80》1989年
2. 猪熊弦一郎《顔17》1988年
3. 猪熊弦一郎《顔15》1988年
4. 猪熊弦一郎《顔31》1989年
5. 猪熊弦一郎《顔20D》1989年
6. 猪熊弦一郎《顔24》1989年
7. 猪熊弦一郎《顔31》1989年
8. 展示室A

すべて©公益財団法人ミモカ美術振興財団