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| 猪熊弦一郎(1902−1993)の作品は、明るく華やかな色遣いが特徴の一つに挙げられます。鮮や |
| かな赤や青、黄が多用される作品は、どれも楽しげで、見る人の気持ちまで明るくさせます。 |
| 猪熊は初期の作品では画面のポイントとして目をひく色を用いていましたが、ほどなく各色の対比を |
| 活かしながら一つに調和した美をつくり出すことを考えるようになりました。このような試みが顕著に |
| あらわれているのが1950年前後の具象画と、1975年以降の抽象の作品です。 |
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箱の中の小猫 1949年 |
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| 戦後の作品では、それまでと同様に人や猫をモチーフにしつつ、衣服や背景を現実とは異なる色で |
| 描くようになりました。画面上での色と色との関係を重視するようになったため、自然をなぞらえる |
| のではなく自身で色を決定し始めたのです。さらにモチーフを細部の描写を省いた色の塊で、また |
| 背景を広い面で描いており、画面全体を色面で構成したものになっています。これらの作品では、 |
| ありきたりでない色の組み合わせで、いかに高い均衡に持ち込むかが追求されました。 |
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金環食 1987年 |
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| また晩年、身体の調子を崩して1975年より冬の間ハワイで制作するようになってからは、濃淡や陰 |
| 影のない色でさまざまな形を描き、それらの形を画面全体に配置した作品を制作するようになりま |
| す。この頃、猪熊の描く色はハワイの太陽光線の美しさに呼応するかのように鮮やかになり、一つ |
| ひとつが力強く輝くようになりました。画面のあちこちに置かれた色が対比を生みながらも全体の安 |
| 定が図られ、猪熊はシンプルで強くフレッシュな画面を求めて、いろいろな色でたくさんの作品を制 |
| 作しました。 |
| 本展では強い色とその対比を活かして構築した1980年代の作品を中心にご紹介します。猪熊の天 |
| 性の色彩感覚を感じ、そこから生み出された新しい美をご覧ください。 |
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| 関連プログラム |
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| ■キュレーターズ・トーク |
| 本展担当キュレーター(松村円)が展示室にて展覧会の見どころをお話します。 |
| 日時:1月31日(日)、2月14日(日)、28日(日)、3月14日(日)、28日(日)各日14:00− |
| 参加無料、ただし展覧会チケットが必要です。 |
| 申込不要、美術館1階受付前にお集まりください。 |
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| 主催: |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、財団法人ミモカ美術振興財団 |
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