MIMOCA NEWS 002



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このコーナーでは、美術館で働く職員にインタビューし、普段なかなか知る機会のないその仕事内容をご紹介します。今回は、インターネット関連業務担当の古野華奈子さんにお話を聞きました。


Q.インターネットに取組み始めたのはいつ頃からですか。また、そのきっかけは何だったのでしょうか?

A.1996年9月に美術館のホームページを立ち上げました。やはり「現代美術」を冠する美術館として、新しいメディアに取り組む必要性があったこと、またインターネットの特徴である世界に向けた情報発信が広報媒体として有効だと判断したことがきっかけでした。


Q.その後の経緯と現在の業務内容を教えてください?

A.立ち上げ時からの利用状況の分析をもとに、1997年6月、全面的なリニューアルを行いました。@ギャラリー(猪熊作品の公開)、Aイベント情報、Bワークショップ この3領域を柱としたスタイルが確立しました。ただ、このコンテンツは外部の業者に更新作業を依頼するため、展覧会毎に定期的な更新をせざるをえず、フットワークの重さなどの問題点がでてきました。そのため、1999年12月には随時更新ページ「petit MIMOCA」を加え、職員がコンテンツをアップロードすることによって、できるだけ素早く細やかな情報を提供できるようにしています。 Web以外でも、ホームページのアップ情報等をメールニュースで配信しています。


Q.広報活動の媒体として、また情報発信の手段としてのインターネット利用に関して、他の媒体(例:チラシ、ポスターなど)と比べてどのような利点を持っていますか?

A.インターネットという国境の無い新しい空間を使うことによって、国内だけでなく広く世界中の人々に当館をアピールすることができます。またチラシなどの媒体よりも、細かな情報発信を頻繁に行うことができます。


Q.長期的な展望を含めて、当館のインターネット関連業務は今後どのように展開していくのでしょうか?

A.技術の進歩に依存している部分が多いこともあり、一概に長期的な展望を説明することは難しいのですが、収蔵作品のデータベース化とweb上での公開は今後必ず実施すべきだと思っています。また「petit MIMOCA」を充実させることも必要です。「ここじゃないと見れない」というスペシャリティのある情報をこのページから発信できればと考えています。 加えて、学校内でのコンピューター教育の普及に伴って、子ども向けのページをつくることも考えています。 インターネットの長所を生かし、双方向のコミュニケーションや関心のある人に対して的確な情報を提供できる媒体を目指しています。





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