MIMOCA NEWS 011



exhibition
ジャパニーズ・モダン−剣持勇とその世界−展
2004年11月13日(土)〜2005年1月16日(日)

ジャパニーズ・モダン−剣持勇とその世界−展

今年は彫刻家イサム・ノグチの生誕100周年にあたります。後年、ノグチが香川県牟礼町にアトリエを構えていたことから、この100周年を記念して香川県内の各地で展覧会が開催されています。イサム・ノグチと猪熊の親交については、1992年展覧会「猪熊弦一郎卒寿記念 心友イサム・ノグチとともに」を当館において開催しましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ノグチと猪熊の親交は1950年のノグチの来日を期に始まっていますが、ちょうどこの頃、猪熊にはもう一人同じイサムという名を持つ親友がいました。それが剣持勇です。剣持は1932年に商工省工芸指導所に入所し公の立場から、さらに1955年からはデザイナーとして独立し事務所を構え、戦後の日本デザインの黎明期において日本のデザインを国際的な視野に立ち牽引していった人物です。彼と剣持デザイン研究所は、家具はもちろんのこと、ヤクルトの初代プラスティック容器、ダスキンのモップ、灰皿やナイフやフォークといった小さなものから、コマツトラクターまで、日常生活のあらゆるものをデザインしています。今回の展覧会では、剣持の世界として、親交のあった渡辺力や豊口克平といった当時のデザイナー達やイサム・ノグチ、猪熊のデザインした家具なども合わせて約200点にものぼる作品を展示します。
IAIショールームにて、イームズ夫妻より
贈られた椅子にかける剣持と猪熊

撮影:臼井正夫、所蔵:(財)工芸財団




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