MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

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小・中学生向けワークショップ ぞうがんしてみよう

好きな図柄を木に彫り、彫ったところに木の粉や他のものをうめこんで模様をつくる「ぞうがん」という方法を体験してみよう!ミモカの入口の壁画も、白い大理石に黒い石の粉をうめこんだ「ぞうがん」でつくられています。「ぞうがん」を使って木の道具や置き物をつくってみましょう。

【ぞうがん(象嵌)の手順】
①木に下絵を描く
②下絵に沿って彫刻刀で彫る
③彫ったところに接着剤を入れる
④その上から木くずを埋めて固める
⑤サンドペーパーで、余計な木くずを取り除く

日時:2017年①4月1日(土) ②4月2日(日) 各日10:00-12:00
場所:2階造形スタジオ
講師:松村亮平
対象:小・中学生
定員:各日20名
参加料:200円
申込:要申込み
申込締切:①②とも3月15日(水)必着

応募者数:①24名、②23名
参加者数:①17名、②18名
見学者数:①15名、②12名

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団

◎講師プロフィール

松村 亮平(まつむら りょうへい)

1977年生まれ。香川県在住。家具職人として家具の設計から製作までを手がける(「ANTIPOEME」代表)。他に「田中風呂製作所」として木風呂を製作。また、建築家 岡昇平氏と空間などの設計、製作を行う「こんぶ製作所」、古書店「へちま文庫」の運営など、多岐にわたり活動している。(ANTIPOEME http://www.antipoeme.jp/

◎道具・材料
・えんぴつ、消しゴム、下書き用の用紙
・厚さ3cm、縦横15cm角の木材
・木くず、カラーチョーク
・紙ヤスリ

◎レポート
【1】
講師の松村さんにぞうがんについての説明を聞いた後、ゲートプラザまで移動し、壁画にぞうがんの技法が使われていることを聞きました。黒い線の部分は石を細かくしたものが埋め込まれています。実際に壁を触ってみて、黒い線の部分のざらざらした感触を確かめました。(画像1)

【2】
造形スタジオに戻り、まずは松村さんが絵を考えて木に書き、彫刻刀で彫るところまでを実際にやってみせてくれました。彫刻刀の使い方や、彫りが浅すぎるとわかりにくい線になるなど大事なポイントをたくさん教えてくれました。(画像2)

【3】
それぞれデザインを考えました。(画像3-4)

【4】
裏面で曲線や直線、丸や四角など簡単な形を彫って彫刻刀の練習をしました。(画像5)

【5】
彫刻刀は危ないので、木いすの段差をストッパーとして利用し、刃の前に手は持ってこないなどのルールを守りながら、ゆっくり彫っていきます。曲線部分は少しずつ木の角度を変えて彫りやすい角度を保ちながら彫ります。(画像6)

【6】
練習が終わった人から作品となる表面を描いた絵にそって彫っていきます。しっかり深く彫るにはなかなか力がいるため、みんな苦戦していました。すべての線を彫り終えたら、松村さんが木くずを埋めるポイントを見せてくれました。(画像7)

【7】
彫った箇所に瞬間接着剤をつけ、すばやく木くずを埋め込みます。少なすぎず、多すぎず、ちょうどの量のボンドを出すことが大変で、また埋め込む木くず量との調整が難しく、みんな慎重に作業をすすめていました。(画像8-10)

【8】
最後に、線をきれいに出すため、木くずが盛り上がった部分にヤスリをかけます。ここにも力が要ります。最後の作業のため、少しお疲れ気味でしたが最後までがんばりました。みんな素敵な作品を仕上げることができました。(画像11-12)