MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

WEBショップ
MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
MENUCLOSE

1. 岡 昇平 氏
2. 岡本 仁 氏
3. 祁答院 弘智 氏
4. 長谷川 浩己 氏

MIMOCA1日講座 その先の「まち」を考える MIMOCA One-day Lecture

日時:2014年3月15日(土) 11:00-17:30(4部構成)
場所:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館2階ミュージアムホール
定員:170名(全席自由、先着順)

●ゲスト
岡 昇平(仏生山温泉 番台・建築設計事務所岡昇平 代表)
岡本 仁(編集者)
祁答院 弘智 (コミュニティービジネスプランナー・株式会社リレイション 代表)
長谷川 浩己 (ランドスケープアーキテクト・オンサイト計画設計事務所 パートナー・武蔵野美術大学特任教授)

●タイムテーブル
第1部  11:00-12:30 岡 昇平 × 岡本 仁
第2部  13:30-14:30 祁答院 弘智
第3部  14:45-15:45 長谷川 浩己
第4部  16:00-17:30 ゲスト4名によるフリートーク
*途中入退室可能です。質疑応答等により、終了時間が延びる場合がございます。

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団

◎料金
無料(事前申し込み不要)

◎概要
「まち」をつくるというとき、どのようなことを想像するでしょうか。
「まち"づくり”」という言葉はよく見聞きしますが、「まち」とは、そこで生きる人々の時間を豊かに楽しくしようという想いをもった人々が起こすいろいろな試みが、ゆるやかに繋がり重なって、自然に"つくられていく”ものだと考えることもできます。そのためには、長期的な目で「まち」を見つめ、関わっていく姿勢が必要なのではないでしょうか。

この1日講座では、生活・地域文化・ランドスケープなど、様々なアプローチで「まち」に関わりをもつ4名のゲストをお招きし、実際に取り組まれている活動や「まち」についての考えをお話しいただきます。

1日通してじっくり、あるいは気になる部分だけ、など、参加スタイルは自由です。
「人々の環境や暮らしが豊かに楽しくなる」ことのエッセンスに触れ、そして、その先につくられていく「まち」の姿について、考えてみませんか?

1. 岡 昇平 氏
2. 岡本 仁 氏
3. 祁答院 弘智 氏
4. 長谷川 浩己 氏

◎ゲスト紹介

1. 岡 昇平(おか しょうへい/ 仏生山温泉 番台・ 建築設計事務所岡昇平 代表)
1973年香川県高松市生まれ。同地在住。東京都で大学院修了後、みかんぐみ(建築設計事務所)を経て、2002年に高松に戻る。建築の設計を本業としながら、家業の温泉を運営。まち全体を旅館に見立てる「仏生山まちぐるみ旅館」を10年がかりで進めつつ、「仏生山まちいち」「ことでんおんせん」「50m書店」「おんせんマーケット」などをみんなで始める。
[コメント]
まち全体を自分の家だと想ってみたらどうかなと考えています。
まちのできごとを自分のことのように楽しめますし、
道に落ちているごみも自然に拾うようになります。
みんながほんのちょっとだけそんな想いを持ちながら生活すると、
とても素敵なまちになるのではないかと思っています。

2. 岡本 仁(おかもと ひとし/編集者)
1954年北海道夕張市生まれ。東京都在住。テレビ局勤務を経て、マガジンハウスに入社。『ブルータス』『リラックス』『クウネル』などの雑誌編集に携わる。2009年に同社を辞し ランドスケーププロダクツに入社、「BE A GOOD NEIGHBOR(善き隣人でいよう)」というコンセプトのもと、コミュニティ形成に関わるプランニングや編集などを担当し、同社から『ぼくの鹿児島案内』『ぼくの香川案内』などを出版。昨年より鹿児島にて「創る力を創る」というテーマを掲げ、情報・編集の東京一極集中を解消し地元からの発信力を高めようというワークショップを開催している。2012年より雑誌『暮しの手帖』で「今日の買い物」と題し、毎号ひとつの街に短期滞在し、そこで経験したことをまとめた紀行文を連載中。
[コメント]
ぼくの勤めている会社は家や部屋や家具や店舗をつくっています。それらは自分の好みを反映させることが可能です。でも「まち」を自分好みにすることは難しい。何故なら、そこに暮らす人々全員の考えが一致することはないからです。
まちづくりにお手本はありません。お手本があるかのように思い込まされてしまう垂直型の社会から脱却し、水平型の社会を目指すことこそ、最初にやるべきことなのだと思います。

3. 祁答院 弘智 (けどういん ひろとも/コミュニティービジネスプランナー・ 株式会社リレイション 代表)
1971年徳島県徳島市生まれ。同地在住。不動産コンサルタント会社などを経て、2008年、四国のNPO事業や地域ビジネスの企画・プロデュース会社「リレイション」設立。現在、徳島県神山町のNPO法人グリーンバレーが主催する 「神山塾」(求職者支援訓練、地域の担い手育成)や「結い」ふるさと交流プロジェクトの企画運営ほか、四国の暮らし甲斐と居心地の良さを記録するフリーペーパー『KATALOG』の発行などに携わる。事業理念は[競争から共創へ。]30年後も四国でわくわく暮らしたい、暮らすために、終わりもゴールもなく、変わらないために変わり続ける。そして、時代を創り、時代を生きる働き方を目指して、四国に、勝つための仕事からともに生きるための100の仕事(人材)を創出することを事業ミッションとして“四国力”を追求中。
[コメント]
私にとって、その先の「まち」を考えるということは、「まち」の変化の先を将来予測・要因推測することだと思います。
「まち」に変化が起こり、その変化に、「まち」で暮らす人が一人でも居心地の良さや、暮らし甲斐を感じることが出来れば。それに伴ってまた新しい「まち」の変化が起きると思います。
その先の「まち」を考えることは、「まち」が変化するより半歩先、一歩先の選択・決断・行動するために必要な思考であり、重要なテーマだと思います。

4. 長谷川 浩己 (はせがわ ひろき/ランドスケープアーキテクト・ オンサイト計画設計事務所 パートナー・武蔵野美術大学 特任教授)
1958年千葉県生まれ。ハーグレイブス・アソシエイツ、ササキ・エンバイロメント・デザイン・オフィスなどを経て1998年に現事務所設立。横浜ポートサイド公園、群馬県立館林美術館/多々良沼公園、丸の内オアゾ、東雲キャナルコートCODAN、星のや軽井沢、ハルニレテラス、日本橋コレドの広場などで、グッドデザイン賞、造園学会賞、土木学会デザイン賞(最優秀賞)、AACA芦原義信賞、ARCASIA GOLD MEDAL、アーバンデザイン賞などを受賞。共著で『つくること、つくらないこと 町を面白くする11人の会話』(学芸出版)など。すべてのプロジェクトを通じて都市から自然環境まであらゆる場所において、人と土地、固有の環境との関わりから生まれる風景、そこでの行為や生活、ふるまいの新しい可能性について模索を続けている。
[コメント]
ランドスケープデザインとは文字通り風景のデザインと言う意味ですが、もちろん風景すべてをデザインできる訳もありません。風景は地域固有の文化、地理、気候、経済、あらゆるものの関係性の全体像として浮かび上がってくるものですが、私たちの仕事はそこに新しい関係性の種を植えるような感じでしょうか。今この時代はいろいろな関係性の見直しが必要とされています。次の時代に長く続く、そういう風景の種を考えていきたいと思っています。