MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

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MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
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1. 猪熊弦一郎《四角と丸》1963年
2. 猪熊弦一郎《透明なる都市》1978年
3. 猪熊弦一郎《地図でない地図(E)》1978年
4. 猪熊弦一郎《窓》1984年
5. 猪熊弦一郎《鳥のアソシエーション》1986年
6. 展示室A
7. 展示室B

1-5 ©公益財団法人ミモカ美術振興財団

猪熊弦一郎展 フィルムと絵画 Genichiro Inokuma: Films and Paintings

会期:2024年3月23日(土)-6月2日(日)
休館日:月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団

◎観覧料
一般 300円(240円) 大学生 200円(160円)、高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
*( )内は20名以上の団体料金(企画展料金は別途)

◎概要
猪熊弦一郎(1902-1993)は、数多くの撮影済み8ミリフィルムを所有していました。その多くは、1955年に渡米した猪熊がニューヨークを拠点に活動していた約20年の間に同都市ほかアメリカ国内で撮影したものと考えられます。特別な機会だけではなく、街の人々の様子や風景、友人との楽しいひとときなどが映されています。
これら猪熊に由来するフィルムを所蔵する当館では、近年デジタル化を進めており、本展でその一部を公開します。なかでもイースターのパレードを撮ったものと、自動車の中から前方の車列や窓外の風景を捉えたものを中心にご覧ください。いずれも何本にもわたって撮影されており、猪熊が何に関心を寄せていたかを、うかがい知ることができるでしょう。
さて、映像のいくつかは窓越しに撮影されていますが、絵画にも「窓」を題名とした作品があります。ここでは「窓」を引き合いに芸術を愛することについて猪熊が記した文章をご紹介します。


今では単に絵を描くだけでなく、造形全体のことに興味を持つようになってきた。(中略)そういうあらゆるものがやっていて楽しい。これはちょうど、いままで閉ざしていた窓がちょっと開いたために、ふっと何か違った空気が入ってきたというような感じに似ている。絵は描かなくても芸術を愛する人というのは、そういう心の窓をあけた人だと思う。すると新しい美しさがみえるようになってくる。(中略)本当の美とは何だろうかと自分で考えるようになるのではないだろうか。
猪熊弦一郎「勇気」『私の履歴書』丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団、2017年、p.8


また、窓の形状とも通じる四角、そして丸を、静と動、それぞれ相反する性格をもつ形の基本と考えていた猪熊は、二つを組み合わせて多くの作品を描きました。ニューヨーク滞在中、その後のハワイと東京の2カ所を拠点としていた時期に制作された作品から出品します。

1. 猪熊弦一郎《四角と丸》1963年
2. 猪熊弦一郎《透明なる都市》1978年
3. 猪熊弦一郎《地図でない地図(E)》1978年
4. 猪熊弦一郎《窓》1984年
5. 猪熊弦一郎《鳥のアソシエーション》1986年
6. 展示室A
7. 展示室B

1-5 ©公益財団法人ミモカ美術振興財団

[展示室A]
1.《自画像》1921年、油彩・カンヴァス、53.5×45.5
2.《イースター・パレード》「小説新潮」表紙絵原画、1963年、水彩・紙、15.0×14.7
3.「新女苑」校正刷、1948年3月号、印刷物、25.0×33.8
4.「新女苑」校正刷、1948年6月号、印刷物、25.6×33.4
5.「新女苑」校正刷、1948年8月号、印刷物、27.0×35.8
6.「ドレスメーキング」車内吊りポスター、1959年7月号、印刷物、37.3×53.0
7.「ドレスメーキング」車内吊りポスター、1959年9月号、印刷物、37.3×53.0
8.《Parade(A)》1965年、アクリル・紙、100.2×75.3
9.《Parade(B)》1965vアクリル・紙、100.2×75.3
10.《題名不明》1960年、インク・紙、29.9×22.3
11.《題名不明》1960年、アクリル・紙、29.9×22.3
12.《題名不明》1960年、インク・紙、29.9×22.3
13.《建築と裸婦》1990年、アクリル・カンヴァス、126.5×96.0
14.《鳥のアソシエーション》1986年、アクリル・紙、58.5×44.5
15.《窓》1977年、アクリル・紙、73.8×54.8
16.《Window》1977年、アクリル・紙、72.7×53.6
17.《窓》1981年、アクリル・紙、74.8×55.4
18.《Windows》1981年、アクリル・紙、74.8×55.3
19.《Seven Windows》1981年、アクリル・紙、61.0×44.4
20.《モニュメンタルな窓》1981年、アクリル・紙、61.0×44.4
21.《五つの窓》1981年、アクリル・紙、59.5×44.4
22.《窓》1986年、アクリル・紙、58.3×44.4
23.「イースター」1960年、24分56秒
24.「Easter{only the beatiful girls and hats ②}」 1962年、4分32秒
25.「リサ夫妻 友人別荘 水仙の庭への道」1962年、4分40秒
26.「水仙の帰り Highway+橋の下」1962年、4分38秒
27.「道です とうとう、たゞ道です」1963年、4分35秒
28.「Billの車 Pop-Art, 夕暮のハイウエイ」1964年、4分52秒
29.「Billの車② ハイウェイ Yankee Stadium」1964年、4分41秒
30.「ヤシと家 JALからみる」1969年、4分35秒
31.「道 家(95丁目)の窓から→お向い 室内」1962年、4分32秒
32.「花の日 Easter オワリ Good Citizenの日①」1963年、2分23秒
33.「Good Citizen の日(2) 女の子 タクト 不良の一団の始め」1963年、4分46秒
34.「信子現る」1963年、4分45秒
35.「水まき車 終 Billの車 初め」1963年、4分41秒
36.「シャーマンと甥と文子 街をゆく」1960年、4分11秒
37.「シーグラム ニューヨーク 街景 たて、よこの寸法」1963年、4分56秒
38.「雪」1967年、3分50秒

[展示室B]
39.《窓》1984年、アクリル・カンヴァス、194.0×130.3
40.《四つの角》1977年、アクリル・紙、72.3×55.5
41.《青い角白い丸》1977年、鉛筆・コラージュ・アクリル・紙、73.8×54.4
42.《丸と仲間》1977年、アクリル・紙、73.9×54.6
43.《白い斜線》1978年、アクリル・紙、74.9×54.7
44.《丸の中の角》1978年、アクリル・鉛筆・紙、72.3×56.3
45.《四つの生きた丸》1978年、アクリル・紙、74.7×54.8
46.《二つのスペース》1977年、アクリル・紙、71.8×55.6
47.《緑の水平と丸の世界》1978年、アクリル・紙、73.2×54.8
48.《スペース6》1978年、アクリル・紙、74.5×55.5
49.《角と丸の握手》1978年、アクリル・紙、74.8×54.9
50.《角の群落》1978年、アクリル・紙、74.8×54.8
51.《空からのレポート》1984年、アクリル・インク・鉛筆・紙、60.0×45.0
52.《地図でない地図(C)》1978年、アクリル・カンヴァス、122.0×86.7
53.《地図でない地図(E)》1978年、アクリル・カンヴァス、111.8×96.5
54.《飛び行く力》1978年、アクリル・カンヴァス、136.3×122.0
55.《透明なる都市》1978年、アクリル・カンヴァス、136.0×122.2
56.《地図でない地図》1978年、アクリル・カンヴァス、194.0×182.0
57.《顔43(B)》1989年、アクリル・カンヴァス、116.7×91.0
58.《顔71 》1989年、アクリル・カンヴァス、135.9×121.4
59.《四角と丸》1963年、油彩・カンヴァス、203.4×127.0
60.《Landscape "F"》1971年、水彩・紙、101.3×75.9

常設展情報