私たちは身の回りのものを選ぶときにその色によって判断するなど、色を気にかけてものを見ています。
本展では、色に注目して見るという日常生活で自然と身についている方法で、猪熊弦一郎(1902-1993)の絵画を見てみます。猪熊の絵画は豊かな色彩が特徴ですが、まずは赤、黄、青の3色を取り上げて「色に注目」する初めの一歩とします。それぞれの色で描かれた作品に始まり、3つの色を自在に組み合わせたもの、さらに他の色も加わったものまでを見るとき、作品との距離がぐっと近づき、色から広がる絵画の世界がきっと開けてくるでしょう。
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